カテゴリ:生地の話( 10 )

麻について少々。その2

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染場からお客様へ!オーガニックコットンを藍染した藍染製品の専門店です。
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しっかし暑ちぃ~な。

まったくもって暑ちぃ~。 もう「暑い」じゃなくて「熱い」。

ここまでくると、もう麻ウンヌンじゃないかもしれないが、高温多湿な日本の夏

やっぱ麻を着よ~や。麻を。汗も早く乾くからさ。



実は日本人はさ。麻の民族なんだわ。

いや厳密に言うと、人類にとって最初の繊維は麻などの自然布なんだわ。(多分)

日本人にとって麻は、綿や絹に比べ、はるかに身近で長い歴史があり、古代から苧麻(カラムシ)や

大麻(おおあさ)を績(う)んで麻布として生きてきた。

高温多湿な我が国の気候では、清涼感を求め、麻織物が発達したのも摂理だろう。



日本には、素材問わず様々な素晴らしい織物の文化が存在するが

とりわけ、世界でも群の抜いているのが麻の手織りモノだろう。

世界一美しい、上等な、麻の手織布の文化が日本にはある。



等な麻の。 それが上布だ!

多分、俺が一生手にすることが叶わないであろう布だ!

越後上布、小千谷縮布、宮古上布・・・などなど上布と名前が付くものは

ニセモノでない限り、国産苧麻(カラムシ)の手績み手織りの麻織物でる。

(上布については、藍染と深い関わりがあるので別の機会にしっかり書きたいと思います。)
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【越後上布・小千谷縮 雪晒し】

もちろん、上布を服に仕立てるという、お茶目な事は在り得ないが

世界に誇る、麻民族ならば灼熱の夏、ドシドシ麻を着てゆこうではないか。


【追記】

俺の工房(兼住居)は、上越にあった古民家の移築なんだが

もしかすると冬の間、ここで縮布や越後上布を織っていたのかもしれない。

なんてニヤニヤ考えていると、全く仕事が進みません。


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by blueworksjonnobi | 2011-08-11 18:00 | 生地の話

麻について少々。その1

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ここ数日は連日の猛暑日。

これでもかって位、アスファルトが灼熱で熊谷も越谷も変わんねぇっての!

肉球に注意して下さい。



何かと節電が叫ばれるこの夏。皆さんの暑さ対策はどうですか?

江戸に見習えって事で、水打ちなど注目を集めましたが

なんかのニュースでやってたんですケド、現在の都市構造では

湿度が上がってむしろ熱く感じるらしいですよ。。。

って科学的データを出されてもね。


そこは気持ちだろ!


また、なにかと注目のサマータイム。

大きな工場さんなどでは効果があるらしいのですが

これまた落とし穴があるようで、早く仕事を終えて帰宅。

結局、各家庭の消費電力が上がりベットタウンでの電力不足は解消されないそうです。

そもそも節電キャンペーンもなにやら裏事情があるようで。。。


もう何がなんだか。


さてさて。またまた前置きが長くなってしまいましたが、麻ですよ麻。

日本の夏には、麻と蚊取り線香と昔から相場が決まってるってもんよ。

都市構造変われど、人間構造はたいして変わってねぇってことさ。

麻の衣は、なんてったって通気性。

これに勝る夏の繊維は見当たらないね。

もちろんデータを取るなんて野暮なことはしないぜ!

なんとなく涼しそうだろ?


そこは気持ちだろ?


まぁ、クローザットに麻の衣類があるならで是非ともクールビズと称して

通勤でも着用してみてくれ。きっと気持ちが涼しいし何より

ちょっとカッコイイだろ?


麻について書こうと思ったんだが、くだらない話で長くなったので次回にするわ。

ちょっとだけ言うと、普段、俺達が着ている麻はリネン(亜麻)。

に対して元々、日本の麻は苧麻(カラムシ)や大麻(おおあさ)。

オオアサは、あの大麻だ!


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by blueworksjonnobi | 2011-08-09 02:00 | 生地の話

オーガニックコットン アバンティへ。

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本日は、藍染の糸や布を見てもらう為にオーガニックコットンの老舗 【アバンティ】 へ行った。

ふぅ~なんか久々の社会の輪というかシャバに出てきた感じだぜ!!!

超ぉ~久々の何年ぶり? 4~5年ぶりだろうか・・・。

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『 オーガニックコットン×天然藍 』を世に出せないか、ここ数年試行錯誤してきた。

いや正直、世には出しているのだが俺が細々とやっているレベルじゃ話にならないし

一番怖いのは、オーガニックコットンのインジコ染めが定着してしまう事だ。

改めて言わせてもらうが、天然藍はその場では絶対に建たない。

粉末をバケツにいれて、すぐに染色するのは【 化学藍orインド藍の化学建て 】である。

これを最近よく見るので、今までの苦労が無駄になりそうで正直あせっている。心配だ。



企業相手の仕事、すなわちある程度の量産を考えた時、後染め(製品染め)は向かない。

例えば藍染めの生地100メートル作るべ!っとなっても甕に入るわけなよね。

糸を染め、織ったり編んだりしなければ数百メートルの生地は作れない。

数年前、ここでつまづいたのさ。

んだ。 gentenのカットソー の時だわさ。(まぁ出来上がったモノはかなり気に入ったケドな!)

途中、古民家の再生とか寄り道しながらも

機屋、メリヤス、糸屋、デザイナーなどのネットワークを作り量産体制が整った今

どうにか世に出してゆこうじゃねぇかと、アバンティへ。

さて、どうなるだろうか。

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by blueworksjonnobi | 2011-07-23 00:26 | 生地の話

オーガニックコットンは次のステージへ。

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うむ。来年からの大きな大きな目標です。

まぁ・・・言うのは簡単です。
弱い犬ほどよく吠えるのです。

しかし日本全国の紺屋( 藍染屋 )とっては避けては通れないテーマです。

現在オーガニックコットン製品は染色しない
・晒し or 生成り製品
・綿そのものの色=カラードコットン製品

が主流ですね。
【農薬を劇的に減らす】という基本的概念からすれば、化学染料での染色も
可能なのですが、個々のお客様がソレを求めていないのでしょう。

これはなかなか興味深い現状です。
しかしこのままでは近い将来、市場は必ず飽和し、差別化が求められ
色の染まったオーガニックコットンの需要が増えるでしょう。

・・・多分。
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【大正紡オーガニックコットン30双糸 / 天然藍ムラ染め】

オーガニックコットンを次のステージへ進めよう。

ここに民の染料であった天然藍の復興の道があるのではないだろうか。
俺たち紺屋がやるべきことがあるのではないだろうか。

踏ん張りどころである。
ここまでオーガニックコットンを大きく世に出してくれた先輩達にも恥じぬよう
インジコ染料とゴッチャにしてはいけない。

なぜ、天然藍とオーガニックコットンなのか次回しっかり書きたいと思います。

注:オーガニックコットンの染色において化学染料は否定できません。
  なぜならば本質の【農薬を劇的に減らす】という筋が通っているからです。

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by blueworksjonnobi | 2010-12-12 22:32 | 生地の話

オーガニックコットンが肌に優しいというのはオマケ!

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赤ちゃんに良い? 敏感肌に良い?

違う違う。そうじゃない。
オーガニックッコットンはソコじゃないよ。

【有機農法で綿花を栽培することによって地球上の農薬を劇的に減らす】

コレが全て。
他は後付けのSP( セールスプロモーション/販売促進 )でオマケと思ってよい。

と。いうより
オーガニックコットンに限らず綿製品は全て肌に優しい。
どんなに農薬まみれで栽培されたコットンでも製品化されたときに残留薬物はありません。
したがってオーガニックコットンに限らず綿製品は全て肌に優しい。

そして、どんな高級な天然繊維よりも、ズバぬけて人間の肌に合うのが綿なのですが
有機綿も普通の綿も、アトピーなどの皮膚障害に医療的効果・効能はありません。

これをまずは忘れないで下さい。
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では、なぜ、オーガニックコットンなのか? 

うむ。うむ。
ここに壮大なロマンがあるといつか書きました。
もしアナタがオーガニックコットン製品に出会ったなら、どうかどうかその本質を見てやって下さい。


実は綿花を栽培・製品化するまでに、想像をはるかに超える量の農薬が使われます。
これは、「食するものではない」からなのか莫大な量の化学肥料、枯葉剤を使用し量産します。
当然、土地はやせ、水質も汚染され生産者及びその地の人々にも悪影響を及ぼしています。

地球上の全耕地面積の約2.5%にすぎないコットン畑に、世界で使われる殺虫剤の16%、
全農薬の10%が使用されているといわれています。

面積に対する農薬の使用量としてはダントツでしょう。

これがコットン産業の現状なのです。
先ほど「残留薬物はありません。」と書きましたが、言い換えれば薬物が残らないほど
薬品で洗い落としているということです。

したがって地球上の農薬を減らす一番手っ取り早い近道は、コットン産業ということになります。

肌に良いからオーガニックコットンを使うのではなくて
地球上の農薬を劇的に減らすためにオーガニックコットンを使うのです。


これがオーガニックコットンの始りであり基本的な概念であります。

もしオーガニックコットンのTシャツを買ったのならば、

あぁ。肌に害が無くて気持ちいいなぁ~。
の前に、俺はこのTシャツを着ることによって環境に貢献している

と思ってください。
そして、そのむねを店員さんに話して、「むむ。コイツできるな!!」
と思われてください。

今後オーガニックコットン市場はまだまだ広がりをみせるでしょう。
オーガニック市場をただのブームにさせない為にも、私達作り手はしっかりとした理念を
もって仕事に向かわなければいけません。
オーガニックブームに便乗し理念を持たずに参入した会社は生き残れないでしょう。
(そうであって欲しいと願っています。)

そして何よりも、お客様がしっかりと本質を見ようとする確かな目が必要になってくるのです。
偉そうな事を書いてしまいましたが、何卒オーガニックコットンの本質を見てやって下さい。

そして、ただの流行にならないで欲しいと切に願うのです。

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by blueworksjonnobi | 2010-12-04 12:49 | 生地の話

オーガニックコットンをブームにしてはいけない。

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うん。 そう。
いきなり良い事言ったよ俺。 倒置法で。

ここ最近、何かと耳にするオーガニックコットン。
我がblue-worksでも、手織り以外の綿製品は全て認証された
オーガニックコットンを採用しています。

なぜ、オーガニックコットンなのでしょうか?

その辺のことを数回に分けて書いていこうと思います。

日本にオーガニックコットン協会といものが誕生したのが2000年。 
この10年、長期経済低迷中での急瀬長というのは先進諸国での衣食住において
環境・健康意識がいかに高いか、また、オーガニック商品に対する需要がいかに
高いかを物語っていますね。
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急成長の市場ってと言っても今のところ全世界の綿生産量のわずか0.1%だそうです。
しかし5年10年後には綿総生産量の10%まで伸びると予想されていますので、
とんでもない額の市場に成長することが予想されます。

さてさて。
需要と供給のバランスがとれると、価格は安定し大手も続々進出します。
すでに海外では、NIKE、patagonia等の有力ブランドが、わが国では良品計画 (無印良品) が
数年前より積極的にオーガニックコットンを採用していますね。

また、他社もどんどん参入してきますので、こうなると一気に競争が激しくなり、
場がどんどん成長してゆくでしょう。

これは資本主義社会において当たり前の事で、社会的に道徳的に良い産業が
伸びることは大変素晴らしいことだと思います。

ここで本当は国の援助、すなわち税金の投入が欲しいですね。
これが本当のエコポイントなんつってさ。(バカヤロッ!このヤロッ!)

しかし一方で競争が激化し成長した市場は、質の低下と類似品、場が一気に弾けるという
危険性がありますね。

だから、オーガニックコットンをブームにしてはいけないのです。
流行にしないで、市場を成長させるにはどうするか?

そうです。

オーガニックコットンは当たり前!!!


これでいきましょう。 うん。 いい案だ。

そして市場が成長し飽和した時、必ず染色の壁にぶち当たります。
現在は染色しない生成り・茶綿製品が主流ですが、市場が成長すればするほど、
色の染まったオーガニックコットンが求められるでしょう。

そしてオーガニックコットンの理にかなった染色方法は、灰汁醗酵建ての天然藍染めだけなのです。

その時こそ全国の紺屋は手を繋ぎ、団結すべきでしょう。


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by blueworksjonnobi | 2010-12-03 03:48 | 生地の話

祈りの布 -原始布-

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遥か古より、我々の祖先は樹皮や草皮を裂き糸を績(う)んで布を織ってきた。
保温性は無くザラザラと肌触りの悪い布であった。

しかし-

その布は、人々が祈りを捧げた神々の宿る布であった。

その昔-

生きてゆくことさえ困難な時代。
自然の恩恵と共に生きる人々は、自然界を愛し敬った。

万物全てに精霊が宿っていた。

生きる為の殺生は、神々の「いのち」を奪う行為であったため、
その許しを請うために人々は祈ったのだ。

世界中の先住民は、空に、星に、太陽に、すべてに祈ったのだ。

我々の住む東の果てでも、祈った。

北では、アイヌの人々がオヒョウに、
本土では和の人々が藤やシナに、
南では琉球の人々が芭蕉に、

祈りを捧げ、自然を敬い、魂の布を織った。
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【オヒョウ樹皮衣 アットゥシ】


いつの頃か、我々は祈るのを止めた。
祈っても意味が無かったのか、祈ることに疲れたのか。

とにかく、いつの頃か、我々は祈るのを止めたのだ。

祈るのを止めた人々は

自然を敬い共生する人々を土人と呼んで差別した。軽蔑した。

東の果てで起きた決して消えぬ恥ずべき姿である。


今となっては魂の布は、微かに息をしているだけだ。

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by blueworksjonnobi | 2010-01-14 20:12 | 生地の話

Queen of textile. -SILK-

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綿はスゲぇ~スゲぇ~。王様だゾ~。と吠えてきましたが、
その王様も全く歯が立たないのが絹、すなわちSILKである。

綿「ありがとうございますっ!いつもごぉ指名ありがとうございます!
  わたくし綿でございます。皆様の味方、綿でございます。
  皆様に愛され、ここまでやってこれました。
  これからも皆様の生活第一に!安全第一に!頑張ってゆく所存であります。」

絹「おっほほほ~。貴方が綿? イモくさいわねぇ。ダ・さいたま。
  わたくしはシ・ル・クざます。横文字でお願いね。
  そぉ~ねぇ…かれこれ5000年ほど皆様に愛されているわ。
  皆様って言ってもCelebrityの方たちね。オホホホホ。」

おでこの眼鏡で見るとこうなります。

そうです。綿が王様ならば絹は女王と言えるでしょう。

はるか古え、中国で生まれた女王シルクは、古都洛陽から遠い遠い西の果て、
ローマまで多くの人々を魅了した。シルクロードである。
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透き通るような優雅な感触と光沢、人肌の温もりさえも持ち合わせる布。
絹ずれのハーモニーと共に5000年の時を経た今も他の追随を全く許さない。

まさに女王の名にふさわしい糸である。
また、すべての化学繊維は絹を目標にしていると言って過言ではない。

絹ほど美しく、触ってみたくなる糸はない。
染めるのを躊躇するほど、あまりにも美しい。

永遠の女王ーシルク。

そのあまりにも美しい糸は蚕(かいこ)の繭(まゆ)から生まれる。
天の虫と書いて「かいこ」と読む。
天の虫から生まれた糸。それを生糸(きいと)と呼ぶ。

天から授かった糸には農薬などいらない。無駄など無い。

生糸にならないものは真綿となる。まことの綿。
高級な座布団・布団・ドテラ等の中身である。
不良の繭は真綿になり、それを手で紡いだものが紬糸。最高級着物の糸である。
真綿にせず、糸にしたものを絹紡糸(けんぼうし)。高級服地である。

風合い、リサイクル性においても綿は絹に到底及ばない。

天の虫。生きた糸。
字を見ただけで、先人達がこの糸に相当の敬意を払っていた事がよく分かる。

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by blueworksjonnobi | 2009-10-30 23:38 | 生地の話

オーガニックコットンという概念

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引き続き綿の話。

先日、東京ビックサイトにて年2回行われるJapan Creation
というテキスタイル・イベントに行って来ました。
日本全国から機屋、問屋、糸商など様々な業者が独自の技術をアピールし
会場にはデザイナーから学生まで幅広い人たちが繊維業界の動向をチェック
しに来ています。
そして回を重ねる度にエコロジーをテーマにしているブースが目に止まります。

オーガニックコットン   そうね。そうね。今では立派な市民権を得てきたよね。
リサイクル綿       うん。うん。最近チラホラ聞く名前だね。
オーガニックヘンプ    ふ…ふぅ~ん。まぁ綿が麻になったんだよね?
オーガニックウール   …オ…オーガニックウールぅぅ???
               な何だ?無農薬の餌を食べた羊の毛か???
               それとも3年間無農薬の牧場で育った羊か???
環境に配慮した染料  それは…???何をどう配慮したんスか?

な…何でもかんでもオーガニックって付けりゃいいってもんじゃねぇだろ。。。
消費者に売りつける口実にしか聞こえず「なんだかなぁ~…」って。。。
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確かに衣食住どの業界においても「環境に配慮すること」は企業の責任であり
越えなければならない壁である。
消費者もそういう商品に敏感になっている事は素晴らしいことと思います。

しかし、皆さんにはもう一歩踏み込んでオーガニック商品を選んで(知って)ほしい。
オーガニックの本質、なぜこの商品は素晴らしくて買う価値があるのか。

「オーガニックコットンは無農薬の綿で肌に良いから素晴らしい」はオマケである。
そもそも普通の綿製品も化繊に比べれば十分肌に良いし、加工の際使われる薬品
はすべて取り除かれる。

オーガニックコットンの真の目的は
「無農薬で綿花を育てることで地球上にばら撒かれている農薬を減らすこと」
である。もしすべての綿栽培でこれが実現できたら地球上でばら撒いている農薬の半分が無くなるのです。

「地球上の農薬を半分にすること」
これがオーガニックコットンの基本概念である。
夢のような、壮大なスケールで描かれたロマンである。

よって、機械紡績しようが、オイリングしようが、織機にかけようが、化学染色しようが
立派なオーガニックコットンである。肌に良いは二の次である。

農薬を減らすこと。これが一番の目的なのですから。

この先はデザイナーの考えること。
ここまできたら染色しないほうがいいね。生成りだね。と。
だからオーガニックコットンは生成りや草木染めが多いのです。

前に書いたように、綿は王様であります。地球上の農薬を減らす一番の近道が綿。

麻を無農薬にしてもハナクソ程であろう。
しかしその姿勢には共感できるし、その先に我々日本人が誇る芭蕉布が見えてくる。
さらにその道は古民家へ通じ、自然と共生した生活があろう。

付け加えれば、工芸を志す者が、正直に正面からモノ作りをすれば環境を壊すことは
1ミリもない。

偉そうなことをバシバシ書いてしまったが、最後にもうひとつ。

絹(silk)や毛(wool)は農薬など使わない・・・・動物だから。

ぇぇええっっ!!

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by blueworksjonnobi | 2009-10-29 03:12 | 生地の話

King of Textile. -木綿-

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仕事がら色々な天然繊維に出会います。
その中で世界中で最も生産され、多岐にわたり使用されている糸は綿です。
そのシェアは天然繊維の全生産量の約50%を占め、まさに布の王様と言えるでしょう。
クローゼットを開けてタグを見れば、驚くほど綿製品が多いことに気付きます。
丈夫で温かく、通気性に優れ一年中使える綿。
王様のクセに庶民的なにくいヤツなのです。

c0182784_19524042.jpg

しかし、木綿が我々の生活に欠かせない『庶民の布』になったのは
江戸中期頃なのでせいぜい3~400年位の歴史です。
でも400年も防衛してるんですから立派なもんだぁ。
いつもお世話になっております。

さて、古より木綿・絹は大陸より伝わっていましたが、
それはとても高価な布で位の高い人のものでした。
ご先祖様が着ていたものは麻や藤のような草木の繊維を裂いて織った布
いわゆる『自然布』又は『原始布』と呼ばれるものでした。
(この自然布、現在はメチャクチャ高い!)
冬でも麻。雪国でも麻。これは寒いぃぃ。

戦乱の世が終わり、国が安定すると栽培に適した地方で綿花の栽培が始まり
丈夫で温かい綿は爆発的に庶民に普及しました。

客A「おぉ、こりゃ温かくていいなぁ~」
客B「しかも丈夫だべ。経済的だべ。」

しかし庶民の生活は今回の不況よりまだまだ厳しく、年貢もたいへん。

客B  「オラもっと丈夫なのが欲しい。仕事でも使えてオサレなヤツが。」
呉服屋「へい。いつの世でもお客様のニーズにお答えするのが我々アパレル業の仕事
     でございます。旦那ぁ、この藍染はいかがでしょうか?きっと粋に見えますぜ。」
客A  「ほぅ…こりゃいい色だな。」
呉服屋「さすがお客さん、目が肥えてらぁ。藍染ってのは染めると糸は2倍、生地は1.5倍
     強くなりますぜ。しかも抗菌作用のおまけ付き!野良仕事で汗かいても匂わない
     ってぇ優れもん。買わなきゃソンソン。
     なぁ~にボロくなったら染め直して何年も着ればいいってもんよ。」

綿の普及に伴い多くの紺屋(藍染屋)も開業しました。町内に一軒ってくらい。
それは他の草木染めと違い、藍は綿との相性がよく、気持ちよく染まったからと
考えられます。
庶民の布ー綿。庶民の染料ー藍。
いまでは随分出世しちまったなぁ~。

【余談】この時代、日本人が皆こぞって藍染を着ているのを見た外国人は
     「なんて紺色が好きな民族なんだ。なんて綺麗な紺色なんだ。これは日本の色
     Japan Blueと呼ぼう。」藍染をindigoと呼ばずJapan Blueと呼ぶ由縁である。

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by blueworksjonnobi | 2009-10-27 19:55 | 生地の話


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