俺は何も分かっちゃいなかった。

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雪国の冬は厳しい。

集落の民家は2~300年程前、江戸中期頃のものが多かった。
その当時は山道も整備されてなければ、除雪車も車もない。
一年の約半分が雪に閉ざされ、外界との接点も殆ど無かったに違いない。

雪を降ろすのも、農作業も手仕事で人々は助け合い『結』で結ばれていた。
助け合わなければ生きていけなかった。

どの民家にも大変立派な仏間、仏壇、神棚があった。
アイヌ民族の文化もそうだが、『八百万の神』(やおよろずのかみ)と言うほど
神々が多く、納戸、土間、便所、台所、自然のみならず万物全てに神がいた。
精神的に神にすがらなければ生きていけなかった。
c0182784_1595168.jpg

村人の殆どが農業が生業で、冬の間は仕事がない。
中門造りの民家には『そら』とよばれる屋根裏があり、そこに冬に備え
藁や茅、績んだ糸、農具などを保管する。
地方によっては蚕を飼い、貴重な収入源となった。

『お蚕子様』と呼ぶのは人より大事だったからであろう。
同様に馬や牛も人より大切にされたという。

冬の間、女・子供は藁を編んだり、機を織った。
男どもは出稼ぎに行ったり山に篭り猟をした。

そうした冬の仕事が、『マタギ』と呼ばれる狩人や、越後上布・小千谷縮をもたらした。

想像以上に集落の生活は厳しかったに違いない。

幼い我が子を泣く泣く手放した。
幼い我が子を泣く泣く殺した。

多くの幼い命が飢えや病で消えていった。

そうした苦しく、悲しい時代があった。

何百年もの間、厳しい冬に耐え、風雪から主を守り、悲しい過去を背負った民家だった。

ショックだった。

村を出て行く若者を。 滅びゆく村を。 捨てられる古民家を。

『もったいないとか』
『こうな所に住んでみたいとか』

外の人間が簡単に言ってはいけない。

俺は何も分かっちゃいなかった。

目を輝かせてた自分がどうにも恥ずかしくなった。

to be continued later.

【補足】
新潟地方の民家は『中門造り』と呼ばれる設計が多い。
母屋にもう一つ小屋が出っ張ってくっ付いた造りである。

この出っ張った処が玄関で、そのまま土間、馬屋となる。
豪雪地帯の為、馬屋がくっ付いているのである。

東北地方では、これが少し変化して『曲がり屋』となる。

雪国では、屋根に積る雪の重さは2~3tにもなり、
雪の重みに耐えられるよう太い梁で建築される。

また、雪が落ちやすいよう急勾配の茅葺に工夫されている。
高さはビル3~4階分くらいあり、とにかく大きくて圧倒される。

世界遺産で知られる、岐阜県白川郷の『合掌造り』もまた
太い梁と急勾配の茅葺屋根である。

気候、風土、冬の間の仕事に合わせた、その地その地ならではの
見事に工夫された建造物である。

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by blueworksjonnobi | 2009-11-08 02:15 | 古民家の話


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